和牛には実は４つの種類が存在している！

定年後に始めた陶芸教室通いでは顔見知りの仲間もできた。教室が入っているカルチャーセンターの上階にあるレストランで、教室の前やあとに、何人かでランチをすることも多い。そのレストランは場所柄か、価格は案外抑え目なのに落ち着いた高級感のある作りになっていて、私たちのような年配者にとっても居心地がいいのだ。

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今日の定食は和牛のすきやき風煮セットだ。現品にそのままラップをかけてケース内に展示してあるサンプルには、しらたきや焼き豆腐、ネギなどと一緒に、いい色に煮込まれた牛肉が示されている。和牛とあるから嘘はないのだろうけど、歯の悪い私でも無理なく食べられる牛肉だろうか。

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和牛には実は4つの種類が存在している。今日のランチ仲間でそのことを知っている者はいるだろうか。主婦なら少しは知識があるかもしれないが、普段出されたものを食べるだけの男性陣には、馴染みのない話かもしれない。

和牛とは牛の品種を表した言葉で、国産牛という意味ではない。日本で飼養された牛は国産牛だが、和牛は例えアメリカで飼養されても和牛だ。

和牛には主に黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4品種があり、特に黒毛和種が多く約9割を占めている。その中でも一定の基準を満たした松阪牛や神戸牛、米沢牛などの銘柄牛が存在し、その美味しさにより値段も様々だ。

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このレストランで出される料理だから、銘柄牛でないのは確かだ。銘柄牛を使用していたら、表示にもそう出すだろうし、価格にも反映される。しかし和牛の表示で済まされていてこの値段。もしかしたらそれほどよいお肉でもないかもしれないし、その逆も十分にありえる。牛肉は大好きだから、やわらかく美味しい牛肉なら良いが、失敗して肉を噛み切れず、みっともない姿を他の人に見られるのは嫌だ。最初からパスタなどにしておいた方が無難だろうか。年を取ると、表示だけでは簡単に選べない、色々な事情が絡んでくるものだ。