A5ランクの黒毛和牛しか出さない高級焼肉店のお会計

 

昔会社勤めをしていた頃、私はとあるプロジェクトチームの一員だった。そのプロジェクトは企業秘密なので詳しくは書けないけれど、そのプロジェクトが成功すれば、会社にとって大黒字になるくらいのビッグプロジェクトだった。上司も含めて10人のチームだったけど、毎日のように深夜まで残業でも、そして毎週のように休日出勤でも誰も愚痴を言わず、むしろそれぞれがやりがいを持っていたんだと思う。

 

焼肉レストラン「李朝苑」(ホテル安比グランド内) | 「こちら岩手ナチュラル百貨店。」 いわての旅:いわて観光/旅行ポータルサイト

 

その頃、上司が私たち部下に発破をかけるためによく言っていたのが、「もしプロジェクトが成功したら、ウマい肉食わしてやるからな」だった。その言葉が効いたのかはわかならいけれど、半年ほどかけてそのプロジェクトは大成功した。

 

盛楼閣(SEI ROU KAKU/せいろうかく) | 盛岡、上盛岡、仙北町/焼肉 | ロケタッチグルメ

 

そして約束通り、私たち部下9人は、上司に高級焼肉店に連れて行ってもらうことになった。私がそれまで行ったことのある焼肉店とは大違いで、焼肉店なのに天井にシャンデリアが飾ってあるお店を私は初めて見た。そして黒毛和牛しか出さないその店で、上司は一番高いコース料理を注文した。「他にも食いたい肉があれば、遠慮なく注文しろよ」と上司が言った。何だかんだ言っても、上司のポケットマネーではなく、会社から出るんだろうなと思っていた私たちは、まだ若かったということもあって、コース料理以外にも食べたことのないような部位のお肉もバンバン注文した。だってそれだけ私たちは半年間頑張ってきたのだから。上司はそんな私たちに、「本当によくやってくれたね、ごくろうさん」とねぎらいの言葉をかけてくれたのだった。

 

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その後そのプロジェクトチームは解散となり、私たちは元いた部署へと戻っていった。そしてあの時の高級焼肉店のお会計が、会社からではなく本当に上司のポケットマネーから出ていたということを知ったのはずいぶん後になってからのことだった。一体あのときのお会計はいくらしたのだろうと思うと、背中がひんやりとしてしまうのだった。



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